開業してからはや30年以上を経過し伊豆市の医療状況は大きく変わってしまいました。これまでに10軒の開業医が閉院し1病院が閉院致しました。開業医は減少するだけで、唯一再開されたのは伊豆慶友病院のみです。しかし、中伊豆温泉病院の移転再開の良いニュースもあります。

私は田方医師会においては幹事、理事、医師会長に着任し他医師会との連携強化し田方医師会管内の行政機関との調整を行い地域の皆様がより良い医療を受けられるように政策を行ってきました。また、東日本大震災に際しては当時会長だったので田方医師会より相馬市に静岡県医師会最大の4部隊を派遣し避難所の医療支援を行いました。また、相馬の経験を生かして毎年9月の防災訓練にはいきいきプラザにおいて歯科医師、薬剤師を対象にトリアージ訓練などを行い万が一の災害に備えて全ての医療関係者が被災者の救護に当たれるように指導を行っております。

伊豆市においては平成12年4月より介護保険認定委員会を立上げ現在まで介護保険認定委員会会長として地域の高齢者の皆様の介護保険認定をより速やかに公正に行えるように運営してきました。平成18年には地域包括支援センターを設立し高齢者の支援対策のかなめを果たすべく地域包括支援センター運営委員会会長として対策を行って来ました。
 なお、令和6年より8年までの3年間の伊豆市高齢者福祉・介護保険策定委員会を委員会会長として取りこぼしのない高齢者の福祉政策の取りまとめを行い超高齢社会に対しての提言を行いました。

私たちも高齢者となりこの先は何年も外来診療を続ける事はできませんが、修善寺クリニックを継承してくれる新しい知識と経験の豊富な若い世代に伊豆市の医療を託したいと思います。